市場:ナスダックティッカー:NCNO
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エヌシーノ(nCino)は銀行や信金に銀行基幹システムをクラウドで提供する企業
nCino(エヌシーノ)は、2020年7月13日にナスダック上場、金融機関における口座開設・融資組成・預金口座の管理などの銀行業務のプラットフォームを提供するフィンテック企業です。
本社は米国ノースカロライナ州、日本法人は港区赤坂ミッドタウンタワー、サブスクリプションビジネスにより大きく成長を遂げてきた優良グロース銘柄です。
同社の主なソリューションである「nCino Bank Operating System」は、銀行業務の複雑なプロセスとワークフローをデジタル化、自動化、合理化します。
まず、エヌシーノとサブスクリプション契約をした銀行や信金は、クラウドベースで口座開設、預金口座の管理など銀行業務が行えるようになります。
フィンテックに乗り遅れた・システム改善に難航する銀行などではこうしたクラウド導入が遅れ、昔ながらの古いシステムや紙ベースのアナログな方法で管理されていたりします。

旧態依然とした金融機関の非効率さにエヌシーノの技術がはまり、既にエヌシーノの顧客には、バンク・オブ・アメリカ(米国)、サンタンデール銀行(スペイン)、バークレイズ(英国)、 トロント・ドミニオン銀行(カナダ)など、メガバンクが名を連ねています。
英大手銀行バークレイズ、nCino(エヌシーノ)の銀行業務統合プラットフォームを採用、複……【2020/10/28 PRTIMESより引用】
また、そもそもの話ですが、nCinoの創業者であるチップ・マハン氏はライブオーク銀行を設立、銀行業務を効率化するシステムを開発しました。そして、セールスフォースのプラットフォーム上で動作するバンクオペレーティングシステムは非常に評価が高く、2011年に融資システム部門をスピンアウトさせてエヌシーノを立ち上げたのです。

今後のエヌシーノ(nCino) 業績と株価
エヌシーノ(nCino)財務内容
同社は2021年1月時点で経常ベース赤字であるものの、サブスクリプションビジネスが全収益の75%を占め、2020年度のサブスク事業収益は1億ドル超、増収率は約60%、会社全体の収益は約1億3,800万ドル、約51%の増収となっています。
(単位千ドル) | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
粗利 | 27671 | 45083 | 74110 |
営業費用 | 46445 | 68299 | 102280 |
営業損益 | -18775 | -23216 | -28170 |
また、同社の2020年の業績推移についてはこちら↓
2020年10月期(連) | 2020年7月期(連) | 2020年4月期(連) | 2020年1月期(連) | |
決算日 | 2020年10月31日 | 2020年7月31日 | 2020年4月30日 | 2020年1月31日 |
売上高 | 54,229千 | 48,765千 | 44,712千 | 38,504千 |
営業利益 | -8,788千 | -15,693千 | -4,271千 | -10,011千 |
税引前利益 | -8,970千 | -14,521千 | -4,635千 | -9,635千 |
当期利益 | -9,063千 | -14,646千 | -4,769千 | -9,644千 |
EPS(一株当たり利益) | -0.10 | -0.17 | -0.06 | -0.12 |
自己資本比率 | 82.00% | 80.08% | 62.77% | 66.87% |

エヌシーノ(nCino) テクニカル分析
金融機関の業務効率化の波は止まりません。合理性の追求がなされ、さらに大きく構造改革するでしょう。支店の数も人員も10年前のように多く求められません。日本国内の銀行支店、多過ぎると思いませんか?融資のないユーザーは、基本ネットバンキングで充分ですね。
エヌシーノ(NCNO)目標株価について
主要リサーチによる直近の目標株価はこちら↓
1/22/2021 | Needham & Company LLC | Buy | $90.00 |
1/15/2021 | KeyCorp | Overweight | $90.00 ➝ $80.00 |
9/10/2020 | Barclays | ― | $84.00 ➝ $91.00 |
9/10/2020 | Bank of America | Buy | $95.00 ➝ $100.00 |
以上となります。最後までご覧頂きありがとうございました。
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