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「株式は金曜日に下がる」は本当??日経平均株価の曜日ごとの騰落率を検証。『金曜に株を売(買え)』の真実とは。

2021年1月3日

いつもご覧頂きありがとうございます。現役外銀エドです。

今回は「株は金曜日に下がる」「株は金曜日に売られるから、下がった金曜に仕込め」という金曜に売られる説についての検証記事です。

 

エド
短期売買する方や株のデイトレーダーの方にはお馴染みの言葉ですね。「金曜日に株が下がる」という説。
私もよく耳にします。金曜は週末前の手仕舞い売りや機関投資家筋が売るから下がる傾向にある、という話。
アソシエイトちゃん
で、ブルームバーグ使って検証したんだよね?結論は??
ナル
エド
結論は、全く関係ありません。「金曜に株が売られる」は間違った情報です。皆さん信じちゃダメですぞ!!

 

そもそもアノマリーがないと把握こそしていましたが、事実か否かを過去のトラッキングデータから実際に検証してみました。以下で簡潔に説明いたします。

 

本当に「株は金曜に売られる」のか?

 

1. 2013年年初~2020年年末 過去8年間の日経平均株価を採用

今回は8年分のデータを使います。いつからのデータを抽出すべきか悩みましたが、直近の期間であることに加え、「金曜日に株が下がる」の正誤を証明する以上あえて日経平均株価が強い期間を採用し全曜日が強い中での金曜日の強弱を見てみることにしました。逆説的ですが、全体が強いなかで金曜日の勝率がわずかでも低ければ、それは金曜日の株が強くない→全体に比べ金曜は株パッとしない→金曜に株が売られやすい?、を示唆できます。

*TradingViewより日経平均株価チャート抜粋

上図は日経平均株価のチャートであり、2013年から2020年末までを黒枠で囲っています。この部分を採用し、各年の月曜~金曜の騰落率を求めます。

なお、注意点としては以下3点が挙げられます。

  • 騰落率とは前日終値と当日終値の比。日中の初値と終値の比(ローソク足)ではない。
  • 引き分けの日(例えば2020/10/1は前営業日終値と同値23185.12円(±0円))などの営業日はカウントしない
  • 日経平均株価がサンプルに適切かどうかの議論あるが、最も投資家への影響度が高い代表的インデックスであるため採用。TOPIXやマザーズ指数などについても後日検証したい。

 

2. 日経平均株価 曜日別の勝敗表

上昇(勝ち) 下落(負け) 勝率
月曜日 193 163 54.2%
火曜日 214 183 53.9%
水曜日 208 189 52.3%
木曜日 207 192 51.8%
金曜日 223 178 55.6%
合計 1045日 905日 53.5%

 

結果として、金曜日の勝率が55.6%と他の曜日に比べて最も高いものになりました。

2013年から2020年末までの8年間、日経平均は概ね緩やかな右肩上がりでした。2012年末10395.18円の日経平均は、2020年末に27444.10円まで上昇。約3倍近く値上がりしたわけですね。よって、合計の勝率が53.5%というように過半数を上回るのは当然でしょう。

曜日別では金曜が一番上昇しています。次いで月曜日、火曜日となります。

実は、最もパフォーマンスが悪いのは木曜日なんですね。

ナル
これは意外だね。この8年間でいえば、木曜日に最も株が売られているとは知らなかった。
エド
サンプルとなる各曜日ごとの日数が約400日あるのは必要十分。その中でも金曜日と木曜日の株の勝率が約4%異なるのは驚きですね。

 

 

3. 日経平均株価 曜日別勝敗に関する考察

上記グラフからは以下の考察ができます。

  • 「金曜日に株が下がる」は正しくない。むしろ金曜に上昇する日の方が多く、金曜は株が上がる傾向にある。
  • 株が木曜に弱い。水曜と木曜に下がっている確率高い。
  • 金曜に続き月曜日の勝率も高い。ということは、株が下がりやすい週半ばに株を買って週初に株を売るが正解?という仮説が沸き起こる。
  • 一方で、これは強い規則性とは到底言えない。このくらいのアノマリーを信じてトレードすることは望ましくない

 

また、予断ですが、2020年の日経平均株価曜日別騰落率は以下となります。

2020年単年で見ると木曜、金曜が最も負けてるんですね。

月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
25勝20敗 27勝21敗 24勝24敗 22勝27敗1分 22勝27敗

 

 

まとめ,「株は金曜に売られる」は間違い。株を買うなら何曜日がおすすめ?

結論として株が金曜に売られる、手仕舞い売りで金曜は下がりやすい、と言い切ることは不適切だといえます。

日経平均株価以外に他の指数についても検証したいと思いますが、リサーチレポートや参考文献を読んでいても、「金曜手仕舞い売り」を証明するものはありませんから、おそらく上記は的を得た結果と言えるでしょう。

これで少なくとも、

「金曜に株が下がるから…」「機関投資家や大口デイトレーダーが手仕舞いするから…」という都市伝説を意識して売買する必要はなくなったと思います。

一方で、木曜日に株を買うと勝率が良いというのも頷けますが、これはまだまだ根拠が弱過ぎますね。追究が必要です。

なお、釈迦に説法ですが、上記データだけでトレードすることは不適切・稚拙ですので、あくまで一つの予備知識として留めて下さいね。

 

以上となります。最後までご覧頂きありがとうございました。

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