市場:マザーズ,銘柄コード:6613
ポイント
QDレーザ(6613)は世界で初めて光通信用量子ドットレーザの開発&量産化に成功した日本のテクノロジー企業。世界中の視覚障害者(近視、乱視、遠視、老眼等)の方々へ希望を与えるビジリウムテクノロジー(VISIRIUM Technology)網膜投影デバイスで注目される。
1. QDレーザ(6613)はどんな企業?網膜投影でイノベーション創出。
QDレーザは、富士通研究所の半導体レーザ技術を事業化するため、スピンオフベンチャーとして2006年に菅原CEOが創設し、その後2021年2月5日にマザーズへ上場しました。
菅原CEOは、富士通研究所で95年から量子ドットレーザの研究に携わっていたそうですが、2001年ITバブル崩壊によって富士通研究所の半導体や光通信の部門が売却、そこで、研究を存続させるためにスピンオフします。
なお、半導体レーザとは、光通信を使うデバイスで、光ファイバーの一端から光を入れることでデータを伝えることができる技術です。30kmもの長距離を飛ばしても伝送の強度は半分にしか落ちないため、遠距離通信が可能となります。

2. ビジリウムテクノロジーとは?その付加価値について。
上記で触れたようにビジリウムテクノロジーとは、網膜への直接投影技術のこと。視力すらを自在に操る力です。
こちらの動画が理解を早める上で大変参考になります↓

なお、同社は今度、生産能力向上、販売体制を強化して2022年度までにはRETISSA DisplayII(現在29万8千円)を10万円以下で販売・量産することを目標としています。また、グローバル展開を見据えて、メガネのZoff(インターメスティック)と業務提携し、富士通エレクトロニクスと販売代理契約を結んでいます。

ところで、お時間ある方は、こちらの動画を見ていって下さい。これを見て感動したのは私だけでしょうか?株の損得抜きで同社を応援したくなる、一瞬でもそんな気持ちになれる動画です。
3. QDレーザ(6613)の業績と株価予想
(1)業績推移
年 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | EPS |
2016/03 | 6億1386万 | - | -3億5831万 | -29.61 |
2017/03 | 5億7995万 | - | -8億812万 | -51.36 |
2018/03 | 6億6401万 | - | -10億7521万 | -69.54 |
2019/03 | 9億6098万 | -9億7617万 | -9億9609万 | -45.77 |
2020/03 | 7億5663万 | -12億723万 | -12億2573万 | -49.35 |
2021/03予 | 9億7400万 | -6億8800万 | -7億4000万 | -26.14 |


社長コメント
富士通エレクトロニクスとRETISSAシリーズ販売代理店契約を締結
……QDレーザ代表取締役社長 菅原のコメント
富士通エレクトロニクス様には、当社が描く未来のアイケア市場構想に共感して頂きました。同社のグローバル拠点で弊社のRETISSAシリーズをお取り扱い頂くことになり、大変光栄に存じます。当社として来年数万台、今後3年間で累計10万台規模の拡大販売目標に向け、力強いサポーターと考え……【PRTimes 2020/10/7より】
(2) 今後の株価形成と考察
上場日(マザーズ) | 2021年2月5日(金) |
公募価格 | 340円 |
初値 | 797円 |
上場日終値(2021年2月5日) | 770円 |
2/8 | 1,070円(S高) |
2/9 | 1,480円(S高) |
2/10 | 1,780円(S高) |



上・下どちらに転んでもボラタイルな動きは必然です。ギャンブルチックにならずに投資金額をコントロールすることが肝要かと。。


現時点では以上となります。最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、当記事は情報提供であり勧誘等を目的とするものではありません。投資は自己責任でお願いします。詳しくは免責事項をお読み下さい。
引き続きどうぞよろしくお願いします。
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