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【2021年】イェール大学基金「Yale Investment Office」のポートフォリオと運用実績について解説!!

2020年12月24日

 

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今回は、イェール大学基金の運用状況やポートフォリオについてわかりやすく解説します。

エド
イェール大学といえば米国難関大、2020年最新の世界ランキングでも8位と上位を誇ります。
順位 大学名
1 オックスフォード大学
2 カリフォルニア工科大学(Caltech) 米国
3 ケンブリッジ大学
4 スタンフォード大学 米国
5 マサチューセッツ工科大学(MIT) 米国
6 プリンストン大学 米国
7 ハーバード大学 米国
8 イェール大学 米国
9 シカゴ大学 米国
10 インペリアルカレッジロンドン

*【The Times Higher Education World University Rankings 2020】より筆者作成

 

 

1. イェール大学基金の概要

大学 Yale University

コネチカット州ニューヘイブン市,1701年設立,学生数約13,000人

基金 Yale Investment Office

1975年設立

運用残高 290億ドル(約3兆円)(2019年)

 

 

2. イェール大学基金の運用実績について

20年平均12.8%の高いリターン

20年間で唯一のマイナスリターンはリーマンショックの煽りを受けた2009年のみ

他の米国私立大学と比較してもプライベートエクイティの組み入れ比率が高く、ヘッジファンドへの投資も積極化しており、株や債券などの伝統的な運用資産のポジションが非常に低位なことが特徴です(下表は右へスクロール)。

 

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
41% 9.2% 0.7% 8.8% 19.4% 22.3% 22.9%
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
28% 4.4% -24.6% 8.9% 21.9% 4.7% 12.5%
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 平均値
20.2% 11.5% 3.4% 11.3% 12.3% 7.8% 12.8%

*Yale Endowment Update 2019等より筆者作成(以降同様)

 

 

3. イェール大学基金のアセットアロケーション

2019年時点のアセットアロケーション

 

 

4.イェール大学基金の運用状況について

イエール大学運用基金における実績の高さは驚異的です。ハーバード大学等と比較してもパフォーマンスの高さが際立ちます。その理由については以下の3点が考えられます。

 

①イェール大エンダウメント投資

イェール大学基金CIO(最高投資責任者)のデイビッド・スウェンセン氏、彼は「イェールのウォーレン・バフェット」の異名を持ちます。同氏が運用をスターとした1985年し今日に至るまでほぼ毎年プラスリターン。

また、彼は昨今の大学基金運用の定番となった「エンダウメント投資戦略」をゼロから作り上げた人物でもあります。

イェール大学エンダウメント投資の最大の特徴は、長期目線での運用であること。10年、或いは20年など長期運用を前提としています。市場の動きに一喜一憂することなく、頻繁な売買を避けることで効率的運用を実現します。優秀なファンドマネージャーへのアウトソースが高パフォーマンスの一因です。

 

②株や債券からヘッジファンドとPE(プライベートエクイティ)へ

イェール大学基金は、米国内の株式・債券といったアセットクラスから、プライベートエクイティ、ヘッジファンド、コモディティといったアセットクラスへの比重を拡大させてきました。

1990年時に約55%の資産配分だった米国株式・債券は2011年時では11%、かわりに代替資産と呼ばれるオルタナティブ資産は全体の80%に達しています。プライベートエクイティやヘッジファンドはもはや代替資産ではなく主力資産となっています。

 

③10年-30年単位の超長期投資戦略

イェール大学基金の方針に「長期にわたる持続的な基金の存続」という命題があります。長期間の持続的な基金存続に必要な条件として、「インフレヘッジ」と「市場平均よりも高いリターン」が大前提になります。

そのためには、株式や債券などの「流動性は高いが短期の市況に左右され大きな利益を上げる機会が少ないアセットクラス」よりも、「流動性が低いものの経済サイクルや市場の非効率性を捉え利益最大化が可能なアセットクラス」が適しているという考えに辿り着きます。

こうした考え方、長期投資戦略により、プライベート・エクイティやヘッジファンドなどの「長期の投資サイクルが必要だが流動性は低い」「優れた運用会社を通じることで高いリターンが期待できる先へのエンダウメント投資」を具現化し、それによって高いパフォーマンスを得ているのです。

以上となります。

ナル
イェール大学基金の運用戦略には見習うべき点がいくつかあります。 ハーバード大学と比べてより長期投資にフォーカスしている点は参考になりますね。こうしたノウハウを皆さんも資産運用に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

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