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【2021年】ノーベル財団「The Nobel Foundation」のポートフォリオと運用実績について解説!!

2020年12月28日

今回は、ノーベル財団の運用状況やポートフォリオについてわかりやすく解説します。

ナル
この記事では、「ノーベル財団とは?」「ノーベル財団の運用実績」「成功の秘訣-アセットアロケーション-」について3部構成で端的にまとめています

 

1. ノーベル財団とは?「アルフレッド・ノーベル」

1901年にスタートしたノーベル財団によるノーベル賞の賞金や運営費は、アルフレッド・ノーベルの遺産運用で成り立っています。

アルフレッド・ノーベルはダイナマイトなどの発明で莫大な資産を築いたスウェーデンの発明家です、ダイナマイト王としても有名ですね。

彼の遺志を受け継いだノーベル財団の運用収益は、「前年に人類にとって最大の利益をもたらした人々に賞の形で分配する」よう決められています。

現在、ノーベル賞は「物理学賞」「化学賞」「生理学・医学賞」「文学賞」「平和賞」の5部門で構成され、

賞金は1部門につき900万スウェーデン・クローナ(約1億円)です。

 

 

2. ノーベル財団の運用実績

ノーベル財団の当初の投資対象は「安全な証券に限定する」と遺書に記述があったため、比較的リスクの低い債券投資が中心でした。しかし、高格付けの社債などの利息では運用益が目標よりも少なく、ノーベル賞の賞金も年々減少してしまいます。

そこで、1950年に「安全な証券」という言葉の再定義が行われ、株式投資や不動産投資が可能となり資産運用の自由度が高まりました。その結果、1991年には設立当初の賞金レベルを回復し今日に至ります。

現在(2019年末時点)は、約600億円を運用し、年間5億円超の賞金を拠出しています。

 

2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
4.7% 19% -14.4% 5.5% 9.3% 8.2% 16.4%
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 平均値
16.5% 7.3% 6.9% 8.7% -2.1% 7.2%

*【The Nobel Foundation Annual Report2019】より筆者作成(以降同様)

 

ナル
財団なのでハーバード大学やイェール大学の運用基金と横並びで比較することはできませんが、それにしてもパフォーマンスは左記大学と比べて少し見劣りしますね。。一般の個人投資家と似た運用実績に思えます。ポートフォリオの中身を見てみましょうか。

 

 

3. ノーベル財団のアセットアロケーション

 

2019年末時点のノーベル財団のアセットアロケーションです。ノーベル財団の資産配分は株式の割合が高く、次いでオルタナ資産、債券と続きます。

ナル
過去にご紹介した、ハーバード大学基金やプリンストン大学運用基金などを見てみましょう。↓↓

ハーバード大学、次いでプリンストン大学の順に円グラスを表示します。

 

 

ナル
こうして見比べるとアセットアロケーションが全く異なりますね。ノーベル財団にはプライベートエクイティやヘッジファンドの活用が見られません。財団の運用規定が私立大基金と比べて厳格なものになっていると推察できます。

このことからかも、パフォーマンスを高める手法の一つに「プライベートエクイティやヘッジファンドへの積極投資」が証明できます。

 

ご参考記事↓↓

【2021年】プリンストン大学基金「Princeton University Investment Company」のポートフォリオと運用実績について解説!!

  いつもご覧頂きありがとうございます。 今回は、プリンストン大学基金 ...

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4. まとめ,ノーベル財団の運用事例について

ノーベル財団の資産運用事例のご紹介は以上となります。

ダイナマイト発明家のノーベルが1896年に亡くなり、死後約125年にわたって彼の意志が今日に続くなんてとても素敵ですね。今後も日本からたくさんの受賞者が出てきてほしいと願います。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。引き続きよろしくお願いします。

 

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