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【2021年】ハーバード大学基金「Harvard Management Company」のポートフォリオと運用実績について解説!!

2020年12月22日

 

いつもご覧頂きありがとうございます。

今回は、ハーバード大学基金の運用状況やポートフォリオについて解説します。

エド
ハーバード大学といえば日本でも超有名。Facebook創業者ザッカーバーグ氏やマイクロソフト創業者ビルゲイツ氏、ハリウッドスターではナタリーポートマンさんやマットデイモン氏など有名出身者を挙げれば枚挙にいとまがありませんね。

 

順位 大学名
1 オックスフォード大学
2 カリフォルニア工科大学(Caltech) 米国
3 ケンブリッジ大学
4 スタンフォード大学 米国
5 マサチューセッツ工科大学(MIT) 米国
6 プリンストン大学 米国
7 ハーバード大学 米国
8 イェール大学 米国
9 シカゴ大学 米国
10 インペリアルカレッジロンドン

*【The Times Higher Education World University Rankings 2020】より筆者作成

 

 

1. ハーバード大学基金の概要

大学 Harvard University

マサチューセッツ州ケンブリッジ,1636年設立,学生数約36,000人

基金 Harvard Management Company

1974年設立

運用残高 410億ドル(約4.3兆円)(2019年9末)

 

 

2. ハーバード大学基金の運用実績について

20年平均9.5%の高いリターン。20年間で負けらしい負けはリーマンショックのみ。

ハーバード大学基金は2017年から5年計画で大幅な人員削減と投資戦略の転換を促進。エンダウメント投資の推進と運用担当者全員がポートフォリオ全体のパフォーマンスに対して責任を持つ体制へ移行しました。中長期的なリターンの獲得を目指し、株や債券といった伝統的資産以外にベンチャーキャピタルやプライベートエクイティなどのオルタナティブ資産への投資を積極化しています。

2000年 2001年 2002年 2003年 2004年 2005年 2006年
32.2% -2.7% -0.5% 12.5% 21.1% 19.2% 16.7%
2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2012年 2013年
23% 8.6% -27.3% 11% 21.4% -0.05% 11.3%
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 平均値
15.4% 5.8% -2.0% 8.1% 10% 6.5% 9.5%

*Harvard 2019 Annual Report より作成(決算月6月末の各年パフォーマンス)

 

 

3. ハーバード大学基金のアセットアロケーション

*Harvard 2019 Annual Report より作成(2019年時点)

 

4. ハーバード大学基金の運用状況について

ハーバード大学基金の運用資産は約4.3兆円でイエール大など他のビッグネームより約1兆円多い資産を誇っています。

驚くべき点は運用金額だけではなく、そのパフォーマンスにあります。ハーバード大学の過去20年間における年平均運用益は9.5%であり、平均的なアクティブファンドのリターンを大きくアウトパフォームしています。高いパフォーマンスを生む秘密は、そのポートフォリオにあるとされています。円グラフのアセットアロケーションが全てを物語っていますね。そして、その詳細については以下の3点が挙げられます。

 

①徹底した分散投資

アセットアロケーションは、株式・債券・不動産、オルタナティブ資産へ比較的均等に分散投資し、かつグローバルに展開しています。他の名門大エンダウメントと比較して株式など伝統的資産の割合が高い点が特徴的です。分散投資によってマーケットの変動リスクを抑えリターンの最大化を図ります。

 

②オルタナティブ投資の積極活用

ハーバード大学基金のポートフォリオは、株式・債券などの伝統的な金融商品は約4割程度であり、ヘッジファンドやプライベートエクイティファンドといったオルタナティブ投資のウエイトが高い点が特徴です。

プライベートエクイティは、投資のタイミングがシードやアーリーなどであれば高リスク高リターン、レイトステージやエグジット直前であれば低リスク低リターンですが、通常の投資と比較してダントツのハイリターンが魅力となります。一方で、流動性が低く一般的な投資ファンドでは組み込めないことが足枷となります。

 

③ハーバード流エンダウメント投資戦略

エンダウメントとは「大学機関等が採用する投資戦略」という意味です。具体的には、巨額の寄附金や運営資金を長期目線で運用し、運用担当者はプロを雇うか自前で運用せずにプロに外部委託します。

”ハーバード大学基金の運用責任者であるN. P.ナーベカール氏もスタンフォード大学の責任者のロバート・ウォレス氏も、「ニューヘイブン (イェール大学所在地) の賢人」と呼ばれるエンダウメントのプロ、デイビッド・スウェンセン氏の「弟子」なのだ。このスウェンセン氏こそ、「イェール投資モデル」を使って過去20年間の年平均運用成績を11.8%と、同期間の全米大学平均の6.8%を大幅に上回るレベルに押し上げた功労者である。”(大和ネクスト銀行コラムより一部抜粋)

ハーバード大学基金では、実際のポートフォリオ組成やアロケーション組み替えなどを主に運用会社へ外部委託しています。腕のいいプロを雇って丸投げした結果、安定的なリターンを得る事ができるようになったとも言えますね。

 

 

 

エド
徹底した分散投資、オルタナティブ投資の組み入れ積極化、そして何よりエンダウメント投資、などハーバード流運用術には、見習うべき点がいくつかあります。 こうしたノウハウを皆さんも資産運用に活かしてみてはいかがでしょうか。

 

以上となります。最後までご覧頂きありがとうございました。

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