人気記事

【2021年】CoCo債(偶発転換社債)とは?高利回り債券でもリスクは高い?ココ債の魅力とその注意点を解説。

2020年12月30日

いつもご覧頂きありがとうございます。現役外銀エドです。今回はCoCo債(ココ債、偶発転換社債)についてです。

 

エド
結論から言うと、銘柄次第ではCoCo債はとても投資妙味のある債券です。一般の米ドル債と比べて金利が高く、年限も短め、通常の2~4倍程の利回りとなります。一方で当然リスクも伴います。以下で詳しく・簡潔にお伝えします。

 

2020年のマーケットでは、CoCo債がコロナショック時に一時急落したものの、株式の上昇に合わせて2020年4月以降は一転急上昇。2017-2020年初頭に購入した投資家はかなり儲かっていることでしょう。

 

CoCo債(偶発転換社債/ココ債)の投資妙味について

1.CoCo債(偶発転換社債/ココ債)とは?

CoCos債とは、Contingent Convertible Securitiesの略称で、ココスやココ債、偶発転換社債と呼ばれます。欧州の金融機関が主に発行している比較的新しいタイプのハイブリッド証券(資本性証券)であり、ドル建て債券と似たような性格です。

 

CoCo債は、発行体となる金融機関の自己資本比率があらかじめ定められた水準を下回った場合に、元本の一部or全部が削減される、または、強制的に株式に転換されるなどの仕組み(トリガー条項)を有しています。

また、一般社債のように満期償還の期日がなく、初回コール日に償還するケースが大半です。一部初回コールをスキップして償還日が後日にずれたというケースもあります。

 

エド
このようなリスク特性から、CoCo債は同一発行体の普通社債・劣後債などと比べて、利回りが格段に高い傾向にあります。

また、CoCo債は比較的新しい資産であり、普通社債などと比べ一般投資家の認知が進んでいないとみられ、ココ債の利回り水準は以前として優位な状況にあります。

 

 

2. CoCo債(偶発転換社債)の主なリスクは?

主要なリスクはこちら。

リスク 詳細 起こり得る確率
利払い停止 発行体の業績悪化により年2回の配当の支払いを止められる可能性、非累積型 極めて低い
コールスキップ コール日(発行体が債券を償還させる日)が延長され、償還が次回の利払い日以降へ先延ばしになる可能性 低い
コールスキップ後の利息低下 コールスキップしても固定金利+$Liborとして高い金利を享受可能 相場次第
 

*自己資本比率をトリガーとした元本削減、株式移転の可能性

発行体の自己資本比率が7%や5.125%を下回ると強制的にCoCo債の元本削減に至ったり株式に転換される 極めて低い
**トリガー水準 自己資本比率<5.125%以下をロートリガー

自己資本比率<7%以上をハイトリガーと呼ぶ。

それ以外のCoCo債は危険!!

発行体のデフォルト 発行体が潰れてしまう可能性。これを考えると債券投資は不可能である為、潰れる可能性が低い発行体を選ぶべき 極めて低い

*この他、米ドル円の為替リスク、発行体の格下げなどの信用リスク、流動性リスク、など債券特有のリスクも内包されます。

 

表をご覧いただき、*および**が元本既存の恐れがある最大のリスクとなるわけで、その点についてより詳しくお伝えすると、

発行体の経営が悪化し、株価下落などで自己資本比率が一定のトリガー水準まで低下した際、経営の存続を前提に、普通株式への転換や元本価額の削減が行われます。また、経営がそこからさらに悪化した際には元本全損の可能性もあり得ます(ここまでいけば発行体はほぼデフォルト状態。)

 

なお、米銀優先株式預託証券と同じく、法的弁済順位は低く劣後債に劣後します。これについては、もし発行体が潰れたら、、の話なのであまり関係ありませんね。

 

ナル
つまりは、自己資本比率が大幅に低下したら株になっちゃうか最悪大幅に元本毀損するかもしれない、ってことですね。 したがって、CoCo債の中でも優良な発行体の債券を選ぶべきです。具体的には、BNPパリバやHSBC、ソシエテジェネラル、バークレイズ、クレディスイス、UBSなどいわゆるG-SIBs対象銘柄。ココ債の中でも良し悪しがかなりありますね。ちなみにドイツ銀行はお勧めしませんね。やめておいた方が無難かと。

もしあなたに担当者がいるなら、きちんと相談してから決めるべきです。どうしても迷っている、ご不安な方はメッセージ下さい。

 

おせっかいだけど、ココ債の単価の動きは、金利よりも株価の影響を受けがちです。社債などの債券って金利が下がれば債券単価が上がりますよね?株価はあまり影響ないですね。しかしCoCo債は金利が下がれば債券単価上昇しますが、それよりも株価の上げ下げに大きく反応します。個人的には、金利:株価なら、1:3くらいの感応度な気がしますね、アバウトですみませんw
エド

 

また、過去記事でご紹介した「米銀 優先株式預託証券」とCoCo債は類似する部分があります。

こちらも併せてご確認ください↓

参考【2021年】優先株式預託証券とは?高利回り商品でもリスクは高い?優先株式預託証券に投資する際の注意点と魅力とは。

いつもご覧頂きありがとうございます、現役外銀エドです。 今回は優先株式預託証券に ...

続きを見る

 

 

3. CoCo債(偶発転換社債)のメリット・魅力は?

上記のリスクをしっかりと理解し許容することで、一般の米ドル債よりも高い金利を享受できる点が最大のメリットです。また、年限も過度に長くはなく5-10年のスパンが一般的ですから投資しやすいでしょう。

ココ債全体を見ると要注意、と見られますが、その中でも良い回号のものはかなり魅力的な債券す。悪いものはとことんデタラメなので危険です、目利きが重要です。

 

エド
2017年程から日本でも一部の個人投資家が保有するようになり、ファンドの設定も2018年あたりから始まりました。当時からずっと保有している投資家は平均5-7%の利回りで運用しています。買った後ほったらかし、バイ&ホールドで高利回りを得られるため法人投資家や富裕層から好まれます。

 

コロナショックの時は「CoCo債がヤバいんじゃないか?」という話題が一時出ましたが、なんてことはない。発行体の自己資本比率は2020年3月に1-2%程落ち込んだものの2020年9月にはコロナ前よりも1%以上上昇、トリガー水準に全く近づくことなく高い自己資本比率を維持し続けましたからね。 トリガー抵触の可能性は極めて低いと考えて良いでしょう。もちろん、上記記載の通り、ココ債のモノによりますからね!
ナル

 

また、直近記事では、こうした大手アセマネによるポジション拡大のニュースもちらほら有りますね。

CoCo債を有望視-PIMCOやアムンディ、ブルーベイ。

「欧州の銀行が発行したAT1債は信じられないほど割安に見える」

「劣後債のポジション維持・強化すべきというシグナル」

【2020年8月18日BloomBergより転載】

 

 

4. CoCo債(偶発転換社債)の税金は?確定申告必要?

税金については、一般の米ドル債と同じで20.315%ですね。

優先株式預託証券のように海外で10%源泉徴収されることはありません。普通のドル建て社債と同じように取られるだけ、確定申告も不要です。

 

 

 

まとめ, CoCo債(偶発転換社債)は魅力的な商品か?

 

上記のように、ココ債はリターンが高い反面、やや難解なリスクが内包されています。リスクをきっちりと理解した上で、債券発行体の自己資本比率の高さや経営状況、株価、ロートリガーであるか?などを総合的に判断して投資を検討すべきです。個人的な見解としては、

 

ナル
CoCo債は銘柄によりますが魅力的な商品だと私は思います?リスクを許容した後は、米ドル社債と同じような感覚で投資するクライアントも多くいます。ココ債の単価が下落して利回りが上昇した局面など購入してみると、今の低金利下においても4-5%の利回りを得られます。ちなみにまともな発行体の普通社債は1%未満-2%弱ですからね。。ドル建てでこれだけ好利回りなのは珍しいですよ。

 

以上となります。投資のご判断はくれぐれも自己責任でお願いします。尚、当サイトは勧誘・推奨をするものでは無くあくまで情報提供のみを目的としています。必ず免責事項をご確認下さい。

最後までご覧頂きありがとうございます。引き続き応援よろしくお願いします。

にほんブログ村 投資ブログ お金(投資)へ
にほんブログ村

-人気記事

© 2021 外資系金融マンの投資大学