来週の相場予見【米金利・株・為替】
*金融市場では金利が全ての起点となるため、米国長期債→株→為替の順にコメントしています。
米長期金利
まずは米国債から。
先週の注目点は、5年債と30年債のイールドカーブ スティープ化です。米5年債と米30年債の利回り格差が、一時146ベーシスポイントとなり、2016年2月以来、5年ぶりの大きさとなりました。

短めの金利は寝たまま、FRBがイールドカーブコントロールしているからです。追加財政出動を織り込んで10年債よりも30年債の長めのものが先んじて反応、コロナショック前の高値をついに突破しました。
金利の上昇トレンドは変わっていないでしょう。とりわけ、30年債利回りはコロナショック前の水準2%超えに迫る勢いです。また、10年債も1.2%が目前に。今週も「金利はどこまで伸びる?」という視点でよいかと…。

下記3チャートは、順に、米国30年債→米国10年債→米国5年債。5年は横ばい、他2つは上昇中。

株式
上述のように金利がどんどこ上がってくれば、ハイテクなどグロース株が売られがちです。今年に入ってからはグロース株軟調。直近はグロース売りのバリュー買いの循環が起きています。

-
-
参考来週の相場見通し【2021年1月18日~1月22日】
来週の相場予見【米金利・株・為替】 米長期金利 今週(1/11/- ...
続きを見る
先週の目立った動きとして、JAL/ANA/JR系/9434ソフトバンクなど通信、といった、これまでコロナバブルの恩恵をまるで受けていない銘柄が上昇。
また、米国株に至ってもアップルやネットフリックスなど8月につけた高値と大して変わらない水準をウロチョロしています。
この動きは今週(2/8~)も続くと思われます。一方で、やはり上値は重かろう、材料なくして3万超はまだ厳しいと見ています。
↓以下は、バリューとグロースの比較(期間2021/1/8~2021/2/4)東証より引用

為替
雇用統計の軟化を受け、買われ始めたドルが金曜に売られ取引終了。トレンドをブレイクしてからの動きは予想通り堅調に推移。
引き続きドル円のトレンドは上、ファンダメンタルズは下、という塩梅で、105円を中心に104-107円のレンジを予想しています。

また、今週はミニSQ週です。
さらに、今週の日本株は実質3日間です。祝日に挟まれた金曜は薄商いの可能性もありますね。
以上となります、最後までお読み頂きありがとうございました。
なお、当記事は情報提供であり勧誘等を目的とするものではありません。投資は自己責任でお願いします。
詳しくは免責事項をお読み下さい。引き続きどうぞよろしくお願いします。
【外資系金融マンの投資大学】