来週の相場予見【米金利・株・為替】
*金融市場では金利が全ての起点となるため、米国長期債→株→為替の順にコメントしています。
米長期金利
米債券市場では利回りが上昇。
先週は、FOMCポジション調整に伴う株売り債券買いのフローにより、4日連続でフラット化するも、その後週後半にかけてスティープ化。
また、個別では、2020年第4Qの米実質GDPが懸念されたほどの弱さでなかったこと、新規失業保険申請件数が予想より少なかったこと(労働市場にとってプラス)などの材料を受けました。

株式
株式市場は調整局面へ。
先週末に立てた予想と等しく、相場のラリーを完璧に捉えています。
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来週の相場予見【米金利・株・為替】 金融市場では金利が全ての起点になります。した ...
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目先は、ボラティリティの高い局面が続くと思われますが、下値は限定的と考察。
その理由として、今回の下落の要因は、直近の高値警戒感を自発的に解消する動きと考えており、その材料は正直何でもよく、
- FOMC前後のポジション調整
- 米国「ゲームストップ」など弱小銘柄に個人投資家がSNSで結託して株価を急上昇させる→空売りヘッジファンドが飛ぶ→金融当局による新興証券会社への規制強化?騒動、などによるもの。


為替
先週末の予想は裏切られ、円高トレンドが転換した可能性?
これまで25日線にサポートされながら上値を抑えられてきたドル円が、レジスタンスとして意識されていた90日移動平均線及び一目均衡表雲上限を突破したことは驚きでした。これでテクニカル的な買いシグナルが点灯、売り方のショートカバーが入り105円付近まで上昇しています。
また、米国株式市場の急落に伴うリスクヘッジのドル買いフローが入ったことも背景にあります(直近はリスクオフ局面で円買いとドル買いが同時に起こり、当初は円安に進みがち)。
来週の予想について、テクニカルでは買い。

一方で、ファンダメンタルズでは強気になれず、
- FOMCにおいてパウエルFRB議長やイエレン米財務長官がハト派継続&資産バブル容認
- コロナ感染拡大によりロックダウン延長など経済回復の遅れが見込まれる可能性が高まったこと
- 株式市場バタつきへの懸念、などから、

105円を突破できず反落した際には、見切り売りを誘発し再び下落トレンド入りする恐れもあると考察します。
当記事は情報提供であり勧誘等を目的とするものではありません。また投資の成果を保証するものでもありません。
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